進化した、木造軸組み工法の説明とそのメリット。
【木造住宅】は、簡単に言えば木材を軸にして組み立てる建築工法ですが、実際の工法がどのような物か説明すると次のような工法であると理解していただければよいかと思います。まずコンクリートの基礎の上に建物の基礎となる土台(木材)をコンクリートの中に埋め込んだボルト(金物)で固定し、柱を立て、そこに梁、桁と言った横方向の木材を繋ぎ合わせて家の骨組みを作り上げていくのが木造軸組みの基本になります。柱には、建物の荷重を支える柱と壁の骨組みとなる間柱の2つの種類があり、さらに柱の中でも建物の上階(2階)と下階(1階)を1本で結ぶ長い柱を通し柱と呼びます。また横架材の梁は、間柱をつなぐことと建物の荷重を柱に分散する役目も果たしています。
地震や強風等横方向からの力に耐える為、骨組みの中に筋交いと言う斜めに渡す木材が随所に金物で固定されています。この骨組みが完成すると、次に屋根、外壁、内壁、内装などの工事に進んでいきます。古くからおこなわれる代表的な建築方法のため、在来工法とも呼ばれ最近では古い工法と誤解する人もいるようですが、実は日々、進化してきた建築工法なのです。戦前の軸組では、柱と梁はほぞ穴という凹部分に差し込んで固定するだけでしたが、現在では柱と梁は、ほぞ刺し+金具を使って補強しています。また骨組みのコーナー部分には、火打ちと言う斜めに渡す補強材が頑固にボルトで締められています。以前の軸組の家では筋交いはなく、基礎は玉石と言う形式でしたが、過去の軸組工法とは、別工法と言える程現在は、地震に対しても大きく進歩してきています。現在ではこれらの工法、工程をコンピューターを使って、機械で作業するプレカット方式に変わって来ているのが現状です。
現在では土台と柱、、桁と柱、筋交いと柱等、構造計算によって要所に耐震金物で補強される(地震対策)。
木造軸組み(在来工法)のメリットは❔
① 設計の自由度の高さ・・・狭い敷地や不規則な敷地などでも対応できる (建てられる) ②柱と梁によってつくられる構造の為、増改築が他の工法よりやりやすいという利点がある。③ 室内の内装工事が容易に出来る・・・他、