同じ住まいでリフォーム工事は、2度しない?
【住宅のリフォーム工事】は、新築より大変な工事になります。例えば、①室内の壁を取り除いて広いリビングにしたい場合とか、②間仕切り壁を撤去して通路にしたい場合とか、③階段が急なので登りやすい階段にしたいなど、現状の状態から理想の住まいに変更しての工事内容になる為、工事その物が複雑になって来ます。その分お金もかかってきます。特にリフォーム工事の場合、大きい工事を除いては、生活している中での仕事なので工期(工事期間)を短く取る為、どうしても職人任せになってしまう傾向があります。仕上がってしまえば簡単に見えますが、大変な工事なのです。場合によっては、解体しながら作業を進めて行く、手間のかかる精細な仕事もあります。
それでも新築するよりは建築費が安く削減できるというメリットもあるので、最近ではこうした住宅リフォームも増えてきています。こうしたリフォーム工事はだれでも出来る訳ではなく、経験と木造住宅の基本的な知識、高度な技術が要求されます。最近ではこういった仕事ができる職人も少なくなってきているのが現状です。元々リフォーム工事は、工事経験の豊富な熟年大工しか出来ない特別な仕事なのですが最近では、職人不足もあってあまり技術・経験のない工事業者も手掛けるようになって来ました。
『技術・経験のある業者』か?どうかの見分け方は、なかなか難しく直接工事をする人以外の営業マンの訪問。テレビCMをしている会社だから安心というだけで、工事を依頼してしまうケースが多い様です。それゆえにトラブルに巻き込まれるケースも多く発生しています。リフォーム専門会社と言っても、直営で自社で職人を抱えている所は、地元の木造建築を長く手掛けている業者以外はいないのです。
6畳洋間の押入れの壁を撤去して壁向うのローカと接続。壁の中の筋交いを同じ方向の別の壁に移動して耐力壁を維持していきます。「この工事のポイント」は取り外した筋交いを他の壁に入れるか撤去するかです。壁量計算された筋交いは取り除くと当然耐力壁が弱くなり構造上影響が出てきます。リフォームの場合、想定してない現場状況になることがあります。どんな状況が起きても、工事重要な判断をするのもプロの仕事です。【弊社施工:リフォーム工事より】
☆ 住宅のリフォームは、信頼のおける業者に依頼する。
この業界は、工事をする業者はほとんどが下請け工事業者が多いので依頼する場合は、「建設業許可登録業者」か?直営工事業者か?有資格者か?などを確認しておくのも信用ある業者選びの一つの目安になります。
※住宅のリフォームの場合は、大掛かりな工事でない限り許可業者でなくても、技術・経験が無くても工事はだれでも出来るのが問題です。住宅のリフォームは、一度だけしっかり直せば新築同然に長く維持できますが2度、3度リフォームすると建物が弱くなる恐れがあります。
撤去した押入れを通路として変更。【弊社:施工例より】