★100年経った住宅、30年前リフォームしてサッシなども取替えたそうですが今回のリフォームでは床下地をすべて撤去。床断熱もびっしり敷詰め寒さ対策と湿気対策もして頑固な床に生まれ変わりました。
強度を考え松の節あり仕上げとしました
今ではあまり見かけなくなってきた梁組みの貴重な建物なので長く残して行ってもらいたいものです。昔の家には無垢が合いますね。
~リフォームする家に共通する事として玄関、ローカなど頻繁に使われている床がぷかぷかするので見てほしいという相談を受けることがあります。
原因は、床下の換気にあります。近頃の住宅では床下の換気もしっかりしている為(べた基礎工法)あまりありませんが25年~30年経過した住宅では一般に合板に新建材の床板の使用が多く使われていました。
接着剤で貼られた新建材の床材は湿気に弱く、年月をかけ剥がれて強度が弱くなってきます。床を解体するとカビの臭いがしたり床がぷかぷかするというのも湿気が原因と思われます。
今回の工事も同じことの繰り返しがない様、湿気の多い箇所に粒上の石灰を敷いたり湿気対策にも取り組み、床板に直接湿気が影響しない様カネライトの床断熱をびっしり敷詰め、その上に捨て合板を張り床板も30ミリの無垢板仕上げとしました。
この建物は、近頃ではほとんど見る事が出来なくなってきた梁組の工法で出来ており貴重な建物です。
こういったリフォーム工事は少なくなりましたね。今の時代の大工では建てられないと思いますよ。少しの期間でしたが良い仕事をさせて頂きました。