新築部分と接続される増改築工事の上棟風景
増改築の上棟の場合、既設建物と接続する場合と、単独に新築して廊下でつなげるやり方があります。
どちらも建築確認上は増改築扱いになりますが工事としては新築になります。
全くの新築に比べると増改築は接続部分の工事が大変で技術が要求されますので、大工職人ならだれでも出来るという訳にはいきません
新築住宅の建て方(上棟)風景。
昔は大工さんが大きい部材でも手で上げて組んでいましたが今ではレッカー車で釣り上げ組んでいきます。刻みも昔は親方が墨をつけ大工の職人さん、弟子たちが刻んでいました。
今は、プレカットと言ってコンピューターを使って機械が刻んでくれます。何もかも変わってきました。
工期も短縮でき合理化は進みましたがその反面、技術が失われて来た様に思います。
増改築工事と新築工事の大きな違いは既設箇所の取り合いです。
解体を含め天気に左右されるので基礎~上棟までの工程管理が難しいゆえ、上棟前に既存部との取り合い工事を済ませておき、上棟日当日に既設部分を含め屋根下地工事まで終わらせなければなりません。
これは雨が降った場合のことを考え、安定した天気が続く日を上棟日に選ぶ必要があります。上棟日前日は職人の人数も必要になりますので職人さんの手間もかかってきます。
こう言った点から、障害物のない新築工事に比べると増改築工事は難しい工事になります。