≪健康住宅仕様で構造材に薬剤使用の家造りに疑問❔≫
【在来軸組工法の場合】上棟が終わり筋交いや間柱入れの施工が終わった段階で防蟻処理の薬剤の塗布が行われています。中には外壁の構造用耐力合板を張り終わった後に処理をしている建築現場もあります。薬剤ですので現場で作業している人は防具マスクを付けていますが近くで作業している人や近隣にも健康上影響を及ぼす恐れがあります。最近では、臭いのしない、色も付いてない薬剤で処理をしている現場もあります。乾いてしまえば処理しているのか全く分かりません。防蟻処理のあり方にも疑問を感じます。
また現場での【薬剤塗布しない場合】加圧注入処理された土台も広く一般に使用されています。土台の表面に小さなキズを付けて薬剤を加圧注入した木材で材質もベイツガです。そもそもべイツガは耐腐朽性の低い材で防腐・防蟻には期待できないと言わざるをえません。注入された薬剤の空気中への放散は、極めて少ないと言われていますが、薬剤の成分は主にクロム、銅、砒素(ひそ)の化合物で、焼却処分の際に砒素が飛散すると言われている事や、国立公衆衛生院がリサイクルの為の解体廃材の加工の際に化合物が溶け出す恐れのある事も指摘しています。これらの事を踏まえ、出来れば薬剤を注入した加圧処理材は使用しない事を願いたい。
☆アーベルホームの薬剤を使用しない防腐・防蟻の家造り‼
【耐久性の高い樹種を使用】アーベルホームの湿気対策
【その1】床下の湿気対策は土台の耐久性向上に大きくかかわってきます。その為にも耐久性の高いヒノキやヒバなどの芯材部分(芯持ち材)を使用するのが良いとされています。(必須条件) 弊社では樹種に檜、乾燥材を使用し防腐・防蟻に木炭塗料(アンダープロテクト)をヒノキ材の土台、柱に塗布しています。
【その2】土台周りのメンテナンスが容易にできる造り・・・いつでも床下に潜り状況の点検が出来ます。自然素材の炭を基礎の床面立ち上がりと土台大引きなど主要な構造部分に塗布しています。炭は湿気の調湿と臭いなどの消臭効果もあり、点検時も床下の嫌な臭い、虫の死骸などもなくキレイな環境の中で点検が出来ることも弊社の特徴ともいえる。
【その3】シロアリ侵入経路とならない様基礎の立ち上がりにも木炭塗料を塗っています。シロアリは常に水分を必要とし湿気の多い場所を好みます。そういった環境を作らない事が大事です。炭の効果で床下はいつもカラカラ状態、基礎パッキング工法の採用で通風と調湿のダブル効果も大きい。
【その4】外壁及び小屋裏の放湿経路の確保・・・構造本体と外壁に通気経路を取り軒から小屋裏を通り屋根の棟へと放湿通路を確保しています。
【その5】床下の湿気は地盤からの湿気を遮断することにあります。その観点から基礎底盤部をべた基礎にする事がベストですがコンクリートのひび割れを防ぐ為、配筋ピッチを150にしています。配筋の前に防湿シートを敷いて防湿層として地盤からの湿気を遮断しています。点検の度に床下に潜っていますが、湿気の発生はないことを確認しています。
※木材の腐朽防止は水分を多く含まない事が基本です。含水率からいえば25%~30%前後が木材腐朽菌の生育できる最低条件であり、20%以下では腐朽は起きないと言われています。腐朽は主に土台周りに見られるので床下の湿気を速やかに排除できる工夫や、「含水率20%以下の乾燥材を使用」する事が望ましいと思います。(アーベルホームのこだわりの素材から)