耐力合板の上に遮熱シートで建物全体を囲う
外壁の仕上げには塗り壁とサイディング張り、ガルバリウム鋼板張りの3通りのやり方がありますが主流はサイディングですね。
サイディングは熱を吸収しやすい為、下地に通気を取り熱が建物に伝わらない様に普通施工します。また屋外からの輻射熱を反射するシートを張る方法もあります。
これらは仕上がると見れなくなります。
壁面に張られた制震テープ
地震の揺れを半分に軽減する制震テープ。
柱、間柱、胴縁に張っていきシールをはがして天井まであるプラスターボードをビスで止めていきます。(衝撃吸収材)ヴィスコエラスティックの粘着力で地震の揺れを吸収し建物の変形を2/1以下に抑えます。
間仕切り内部にも計算された壁面に張っていきます。この作業も仕上がってしまうと見えなくなってしまうのです。
建物は建ててしまえば表面しか見えないので完成した家は皆きれいでほとんど一緒に見えるんですね。
なぜかと言うと、使っている素材が一緒だからです。
ほとんどのハウスメーカーや住宅会社は新建材を使っています。大量生産で建てた最近の家は注文住宅も建売住宅も仕上がりは変わりません。変わって見えるのは、間取りとそこに建つ周りの環境が違うからです。
建売住宅と注文住宅の違いがなかったら注文住宅の価値がありません。
注文ということはオーダーなのです。世界に一つしかない自慢の家でなければ意味がないんです。
中身も当然違って当たり前ですが、最近の家は残念なことに皆一緒に見えてしまうのですが私だけでしょうか?
見える所だけ良くするのではなく見えない所にもこだわりをもって仕事をしたいものです。