~坪庭に建つ和風の塀~
離れの浴室窓の目隠しを兼ねて建て張りの羽目板を千鳥に大和張りに張ってみました。
柱は4寸(120)角を使用、棟木を柱から出した出し桁の上に乗せ桁の両端に垂木受けの小さい桁を流し屋根のバランスを取ってみました。
天井の板には杉の源平板を目透かしで止め屋根の野地板で止めています。
大和張りに張った板は柱に貫を3本(上貫、中貫、下貫)通しステンビスで止めた後,銅の太鼓鋲でビスの頭が見えない様化粧で止めています。鋲の数は180ケ余りに‼
屋根工事はガルバリウム鋼板、一文字葺きとしました。
軒先は45ミリの小さめの縦樋、玄関用の樋を使用して全体のバランスを取っています。
最近こうした和風の塀や玄関の門塀の仕事はなくなってきましたね。こうした仕事を依頼されること自体ありがたい事でもあります。日本の風土に合った建築物は末永く残したいものです。