≪子供室は「個室化」しない。家族間のコミュニケーションが大切 ⁈≫
近年は、特に子供室の「個室化」が家づくりの中で社会的な問題として取り上げられました。子供たちが個室にこもり、部屋に鍵をかけて、中で何をしているのかわからないと言った親たちの声が聞かれます。子供室を当たり前の様に造り与える。これが今でも家づくりの間取りの中でも多いのには驚きます。快適すぎる子供室は子供の身体を弱体化させる可能性もあり、家族間のコミュニケーションの機会を希薄にしてしまう危険性もあるのです。
子供に小さいうちから自分専用のテレビやパソコンなどを与えてしまうと子供が一人でいる時間を増やす原因にもなります。子供室の計画を立てる場合は、子供達の希望を聞きながら、家族みんなで計画を立て成長に合わせて変えて行く事が大切です。また子供の小さいうちは、普段からダイニングのテーブルやリビング・畳コーナーと言ったところで勉強や読書をしたり自分の時間を楽しめるようにしておくと、子供を本当に一人ぼっちにさせない家族の優しさや温かさのある家庭を築くことが出来るのではないでしょうか。
リビングの一角に畳コーナーを造り天然木のカウンター(無垢の1枚板)を机としても利用できる。子供の小さいうちは家族のコミュニケーションの場としても利用価値あります。飾り棚やテレビ台としても利用でき、荷重も加工した建材でないので垂れる事が無く安心‼
自然素材の中で心身とも健全でたくましく育ってほしい。
子供達には、心身共に健全でたくましく、想像力にあふれた感性豊かに育ってほしい願いは親ならだれもが持っています。暑さ寒さといった厳しい気候の変化に負けない丈夫な身体や、病原体に対する抵抗力などは、人工的に作られた快適な環境の家(冷暖房完備、抗菌仕様)で生活しているとなかなか作られません。自然素材で造られた家の中では暑さ、寒さ、室内の色の変化(自然の木の経年の変化)を通し季節の移り替わりを感じ取る事が出来、子供達の五感を高め心身の抵抗力を身に付けるためにも大切な事です。あまりにも快適で不自由のない環境は逆に人を脆弱にしてしまいます。
※四季折々の風景の変化や自然の力を肌で感じ知る事は人間の感性を養っていくためにとても大切な事です。四季を通して子供達が必然的に自然の摂理を体感できる要素を住まいに取り込めたら素晴らしい事でしょう・・・