≪メンテナンスを抑えるカバー工法のガルバ葺き屋根❔≫
いつ来てもおかしくないと言われている大地震(東海沖地震、東南海地震)の備えかどうか分かりませんが、最近の新築住宅の屋根を始めとしてカラーベスト葺き屋根が多く見受けられます。瓦屋根に比べると重量は確かに軽くはなる分、地震の揺れが軽減されるという事はあると思います。カラーベスト葺き屋根は初期費用が瓦やガルバ葺きに比べると安いので、建売住宅などでよく使われていますが、最近では注文住宅でも良く見かけます。初期費用が安く上がるという点では「メリット」かもしれませんが、メンテナンスが掛かるのは、「デメリット」と言えます。
【カラーベスト葺き屋根のデメリット】→素材がスレート(セメント系)なので塗装が剥がれて来ると水が浸透して来る。1日中、日の当たりらが悪い所だと素材その物が水を含みコケが生えて来る。そのままほおっておくと素材その物がもろくなり割れたり、台風の風の様な強風で剥がれることがよくある。弊社でもカラーベスト(コロニアル)が飛ばされた見てほしいなどの相談が寄せられます。カラーベスト屋根は塗料が剥がれると水の浸透などで強度も落ちてきますそのたびに塗装をするの繰り返しになって来ます。メンテナンス周期を考えると費用が掛かる屋根と言えます。メンテナンスをするたびに足場代もかかってきます。カラーベスト屋根の塗り替えは10年が目安になって来ます。塗り替えのポイントは高圧洗浄とその後の塗料によって寿命が大きく変わってきます。
経年劣化で何度も塗り直しを繰り返していたカラーベスト屋根
台風の強風で飛ばされたカラーベスト屋根。経年で素材ももろくなってくる。
台風の強風で所々飛ばされているカラーベスト葺き屋根。塗装が剥がれて来、そのまま放置していると製品自体が、もろくなり、隙間が生じると強風で飛ばされた屋根の被害も発生しています。
【塗り替えよりカバー工法のガルバ葺きの選択】カラーベスト屋根は初期費用が、比較的かからないので良く使われていますが、後のメンテナンスにお金が掛かる事も知っていてほしいと思います。築年数が経過して、カラーベスト葺き屋根は、アスベストが入っている可能性が有ります。葺き替えで処分する場合、処理費用が高くなります。処理費用、人件費を考えると、葺き替えでなく、カバー工法のガルバ葺きが工事費の削減にもなります。
【工事手順 ①】防水ダディスルーフィングは片面が強力な接着になってカラーベストを包みます。カラーベストが乾燥した状態での施工が必勝条件になります。
【工事手順 ②】屋根全体を接着ルーフィングで包み止め金具(ホッチキス)は使わない。
【工事手順 ③】軒下から左右に貼り棟をかぶせるようにして雨水の侵入を防ぐ。
【工事手順 ④】軒先は唐草を回し水の侵入を防ぐ為、ガルバをつかみ込んで下から葺いていきます。
【工事手順 ⑤】棟の下地を作り棟笠木で押さえ横からビス止めで仕上げています。
【工事手順 ⑥】屋根の形状によって下り棟を付ける。