≪契約の前に、見積り書の内容を確かめる❔❕ ≫
【一般に建築費に含まれる工事の範囲】は、本体工事を指し、全体の必要な経費の70%~75%にしかすぎません。本体工事とは、基本的な建築工事、設備工事などを指し、オプション工事を含めて建物の建築工事費になります。その他の工事に『付帯工事』、(①電気外線引き込み工事 ➁ 仮設水道工事 ③ 仮設トイレ設置工事 ④ 仮設電気工事 ⑤ 屋外給排水工事 ⑥ 地盤調査費用 ⑦ 各種申請費用 ⑦ 現場安全対策費 )があります。基本本体工事+オプション工事(希望する別途工事)+付帯工事が建築請負金額になります。施主の希望で設備機器などに変更が起きた場合は、「変更工事」。基本工事以外に追加が発生した場合は、「追加工事」として細かく各詳細を提示するのが一般的です。会社によって見積りの範囲が様々なので必要な工事が含まれているか?各種申請費用などが含まれているか等、後に思いもよらぬトラブルに巻き込まれない様、確認をしておくとよい。
≪よくある『坪単価』のトリックに気を付ける❕ ≫
業者に見積りを依頼する前に基本的な知識を知っておく(学ぶ)とトラブルにならずに済みます。ここで、よく勘違いする【坪単価】について、A業者とB業者の見積りを【例】にとって考えてみましょう。『業者A社』、『B社』の提示した見積もりです。延べ面積30坪の新築に当たってA社は、坪当たり60万円で合計1800万円。B社は坪50万円で合計1500万円という見積りでした。金額で行くとB社の方が300万円も安いので、細かい目通し(詰め)もしないまま金額が安いB社に決めました。
ところがB社の言う坪単価は本体工事のみで契約以外の別途工事費を400万円も請求されてしまった。しかも後で、見積書を細かく比較したところ、A社は高品質で体に害のない天然素材、自然素材を使い、収納家具も付いており、システムキッチンやユニットバスなどの設備機器は、機能的にも優れた高級感あるものでした。一方のB社は、断熱材も薄く、安価な材料や設備機器(ユニットバス、キッチン)で収納家具も付いていなかったのです。
もしB社で、A社と同じ仕様の施工をしたら、坪単価75万円で2250万円にもなり、はるかに高くなってしまう事がわかりました。含まれる工事の範囲、材料の素材、設備機器などの比較をせず、坪単価だけを見て安価なB社を選んでしまい結果的に高い買い物になってしまったのです。こういった失敗談はよく耳にします。坪単価は一つの目安です。会社によって坪単価に含まれル工事の範囲も様々で異なってきますので、見積書の内容を細かく検討し、本当に安いのか?、高いのか?判断することです