≪家造りの目的は、「家族の健康と幸せ」が一番‼≫
【変わりつつある最近のLDの傾向】→ かってはソファーを並べた応接セットを置く家庭が多く見られましたが、最近では掘りごたつにした座式のリビングの依頼も少しずつ増えて来ています。床に座る文化に生きてきた日本人が椅子に座ってくつろぐ事になじまないのでしょう。確かにくつろぐには、椅子よりも床にじかに座る方がくつろげます。床にじかに座る場合もフローリングの様な硬い物でなく座る所を畳にすると寝転がったりでき温かみを感じます。
一家団らんのひと時。座式のリビングはキッチンで働くお母さんが様子をうかがう事の出来る位置がポイント。ソファーも置いて、床座とソファーを使い分ける事も出来ます。掘りごたつ式にする場合は、夏場は床の下に収納できるタイプにする方が、固定の掘りごたつ(カウンター式)にするよりは使い勝手は良いかも?・・・都会でも田舎でも老若男女問わず、床に直接座る生活が好まれています。家族のライフスタイルを考えて、リビングの形式を考えるとよいでしょう。
リビングの掃き出しの外にウッドデッキ、濡れ縁を付けると室内に明るさとさわやかな眺望をもたらしてくれます。その反面、濡れ縁、デッキは四季を通して風雨、日射しを受けます最初の1年間余りは綺麗でいられますが、木で造る場合は劣化が早く進むので材質には、特に気を付ける。いつまでも維持していくには日ごろの手入れ、メンテナンスは欠かせません。
吐き出しの外に設けた濡れ縁とウッドデッキ。木の色は変わってきますが、経年と共に風格と色合いが生まれてきます。作られた色でなく経年と共に自然の周りに溶け込んだ色合いに変わってきます。【造ってから16年になるウッドデッキ色は変わって来ましたが腐りは有りません。これもメンテナンスがいき届いているからでしょう。】
~家族の団らんを大切にする家造りは、子供が優しく、感性と創造力のある人間に育つ。
昔は,いろりの廻りや茶の間が家族のふれあいの場でした。皆で食事をし、お茶を飲み、褒められたり、躾(しつけ)られ,喧嘩をして叱られたり慰め合いながら家族の絆や理解を深めたものです。子供たちは、両親や兄弟・祖父母・周りの人々の教えや愛情を無意識の中で自然と肌に刻み込んでいったものでした。時には子供が勉強している隣で、家族や近所の人や親せきが集まりお茶を飲んだり酒を酌み交わしてワイワイと騒ぐこともありました。自分達をかわいがり、かばったり叱ってくれた祖父母や近所のおじいちゃん、おばあちゃんなど、身近な人間の死から、人の死の悲しみや尊厳を覚えていったものです。
ところが「欧米式の生活様式」が入って来るようになってからプライバシーが尊重される様になり「個室化」という家の造り方の変化が生まれ、いつの間にか近隣の人々や親戚、家族との対話、相互理解、助け合いが置き去りにされ両親や周りの人々と、子供たちとの断絶が起きてしまったのです。